プラズマ利用の表面改質装置(大気圧)
メーカーCPI
コールドプラズマ表面処理装置
プラズマリアクターBLUEMACH
特徴
基材表面に対する液体の親和性、いわゆる“濡れ性”を向上させるためにグラフト処理とコーティング処理の2つの手法を用意しています。
グラフト処理
基材(対象物)は、高い反応性のプラズマガスにさらします。基材とガスの間での相互作用により、基材表面が化学的に性質が変化します。こうして、基材表面がグラフト重合されます。ガスの組成を制御することで調整を行います。
コーティング処理
プラズマガスに特定の分子の蒸気を加えます。加えられた蒸気は、プラズマ中のエネルギーにより活性化されます。そして、基材表面と反応し表層膜を形成します。このプロセスは、APP ECVD(Atmospheric Pressure Plasma Enhanced Chemical Vapor Deposition)と呼ばれています。プリカーサーの性質を利用し、非常に特殊な特性を持ったコーティングを蒸着することができます。
コーティング技術
大気圧プラズマソリューションを独立した装置の提供、または、お客様の生産ラインに統合することができます。
広範囲にわたる効果的な表面の機能化
様々な基材に対応
ポリマーフィルム、織物、織物および不織布(PP、BOPP、PE、PET、PA、PVC、FEP、PTFE、ETFE、ECTFE、PVDF、PVF、PEEKなど)。
メリット
- プライマーなしで接着・印刷可能
- あらゆる種類のインク (水性、溶剤系、UV / EB 架橋可能、デジタル) で印刷
- ラミネート、メタライゼーション、ワニスの密着性を向上
- 高速処理化
- ガス消費量の削減
- 粉末の堆積物の生成を排除し、反応器を頻繁に洗浄する必要性を大幅に軽減
- 工業規模で数千メートルの基板を連続処理
- 環境、人体への配慮
フィルムの片面のみ、または両面を異なる機能で処理することが可能です。その後の応用として、接着、ラミネートなどの新しい可能性が広がります。 ご相談ください。お問い合わせをお待ちしております。
メーカーの紹介
2001年に設立された CPI社(Coating Plasma Innovation社)はコールドプラズマ表面
処理のパイオニア企業です。南フランスに位置するCPI社 は、大気圧下でのCold Plasma表面処理を各種フィルム(PE、PP、PET、PI…)に対して行います。 ロールtoロールでの完全なターンキー大気圧プラズマソリューションをお客様の生産ラインに適合させて提供できる世界で唯一の企業 です。
CPI社の実績
- 航空宇宙産業向けのメタライゼーション前の PEEK フィルムの前処理
- 温室用の ETFE 滴下防止コーティング
- PU ラミネート、キャスティング、ラッピング フィルム用の PET フィルムの剥離ライナー
- PET フィルムのシリコンガス放出ゼロハードディスクドライブアセンブリやフレキシブルエレクトロニクス用のカバーレイフィルムなど、最も要求の厳しい用途向けの剥離ライナー
- フレキシブルエレクトロニクスの高精細インクジェット印刷用フィルム
サポート体制
研究から生産に至るまでソリューションプロバイダーとしてサポートします。
- 具体的なオペレーションレシピの明確化
- オペレーションのデモンストレーション
- ソリューションの全体設計・構築
- トレーニング、アフターサービス
その他のサービス
- サンプル評価
お客様のサンプル基材をお預かりしお客様の目的
に合った表面処理と評価を行います。運用に向けての装置や処理コストのもお見積りを致します。
- 受託製造
メーカーには製造を行うことが出
来る装置、設備があります。装置導入がご予算に見合わない場合にご検討頂けます。